2007年理事長メッセージ
2007年度理事長所信
百の決意より一つの行動
2007年度理事長 小松崎将人
<はじめに>
国際紛争が激化し、国内においても財政赤字が累積し、また地方においてもその地域の独自性が求められている中、我々国民はいつまで無関心、 無気力、無責任を装っているのでしょうか。GDP世界第2位の豊かさに甘んじ、 我々日本人は、混迷を極めたこの世界に対する「危機感」、自助努力を惜しまず大義を貫く「使命感」 を忘れてしまったのでしょうか。
私たちJCは、40歳以下というしがらみの少ない世代として、 また会の運営をメンバーの会費で賄っている為、意思の決定を他に影響されないニュートラルな団体として、 様々な問題に関心を示し、怒り、疑問を抱き、「危機感」「使命感」を持って行動して行かなければなりません。
<前面の理―まちとひとの未来のために>
社団法人石岡青年会議所は、地域青年会議所として、この地域に根ざした活動・運動をして行かなければなりません。 今ほど社会からJCが期待され、 同時にJCの存在意義が問われている時も無いのです。 私たち石岡JCは32年の伝統を継承し、 まちのため、子供たちの未来のためにJCしか出来ないこと、 JCがやらなければならないことを見極め、 活動・運動して行く必要があります。
[道徳心と公共心]
かつて日本人は、親は貧しくとも子を慈しみ、子はそれを親に感謝し孝行していました。しかし、現在親が子を虐待し、 子が親を殺す事件が頻発しています。社会の歪みが、子供たちにまで、影響を与えてしまったのでしょうか。教育は国家百年の計であり、 50年後、100年後の国家の基盤を揺るがしかねない大切なことであります。
現在日本は、個を尊重するあまりか、親や地域が子供たちに無関心過ぎるせいか、「自由」の意味を履き違え、「他人の迷惑にならないなら、 何をしても良い」という風潮が広がったように感じられますが、誠実や慈愛や惻隠の情を持ち、卑怯を憎み名誉を大事にし、 人の迷惑にならなくとも、してはいけないことをわきまえる道徳心が大切であります。
また私たちは戦後の教育で、日本人としてのアイデンティティを自己否定したため、公の精神を育み、日本人であることを自覚するという、 この国で生きる人間として基本的な姿勢をしっかりと示すことが出来ずにいます。
私たちは家族や住んでいる地域に愛着を持っています。愛着をより育むためには、地域への関心を呼び起こし、 自らの関りが抱けるように共に風土や歴史を学び、この地域について知ることが大切です。それが地域に貢献できる人になり、それが発展し、 国に愛着を持ち、社会に貢献できる人になり、その連鎖が公共心に満ち溢れたより良い社会に繋がって行くと思います。
以上のことを踏まえ、子供たちが家族・地域・国を愛し、これらに誇りを持って生きて行けるような活動・運動をしてまいります。
[協働]
国策による市町村合併もひと区切りし、いよいよこれからが特色あるまちづくりの正念場であります。近年、社団法人石岡青年会議所は、 特色ある地域資源の「空」をテーマにまちづくり運動を推進してきました。その結果、住民や行政にも「空」 というイメージが芽生えて来たように思えます。そこで、本年度はそのイメージを具現化するため、5年後、 10年後を見据えた計画をもとに具体的な1歩を踏み出して行きたいと思います。
また、私たちがまちづくりに参加できる方法として、様々な方法がありますが、その一つとして選挙があります。しかし、 投票率の低下は目を覆いたくなる程であり、それは私たち住民がまちづくりに参加できる機会を、自ら拒否しているのと同じです。 その要因の一つとして、選挙が自らの意思表明であるという意識が低いことが考えられます。私たちJCはニュートラルな立場を活用して、 住民が積極的にまちづくりに参加できる状況を創る必要があります。
以上のことを踏まえ、住民と住民、住民と行政が手を携え協働で歩み、JCのネットワークを活用して5年後10年後、 住民がいしおかを愛し、他地域の人がいしおかに住みたいと思えるようなまちづくりを目指し活動・運動をしてまいります。
<側面の情―真の友情のために>
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こどもたち |
JCは「人生最後の学び舎」と称されます。私たちはとことん議論します。それは、自分の利益や自己主張を通す為ではありません。 活動や運動をより良くする為であり、正論が正論として通る議論です。しかし、普段私たちが行っている社会活動は、必ずしも正論が正論として、 正義が正義として通るときばかりではありません。また、規制緩和等によって市場原理が働き、勝った者が情け容赦なくすべてを取り、「勝ち組」 「負け組」に大別されるようになり、さらに「勝ち組」に乗るためには卑怯でも何でも良いからと、手段を選ばなくなってしまいました。 そこには惻隠の情も名誉のかけらも存在しません。しかし、私たちはJC活動の中で、 妥協の無い議論を通して真の友情を育み、切磋琢磨し相手への思いやりを学びます。
社団法人石岡青年会議所には、あまたのaffectionがあり、 まちのため、次世代のため、友のために身を粉にして活動する真のJayceeが存在します。 まず、自分がやるべきことをやり、言うべき事は言い、けして裏切らず信用と信頼を得る、真の友情・ affectionを育む活動・ 運動をしてまいります。
どれだけ相手の立場になって行動することが出来るかが大切なことです。
<背面の恐怖―石岡JC存亡の危機>
社団法人石岡青年会議所の会員数は、近年著しく減少しており、会の存続も危うい状況に陥っています。青年会議所運動は戦後半世紀、 日本各地に於いて、ニュートラルな立場やネットワークを活用して、20年前の行政改革「土光臨調」や阪神淡路大震災等で活躍しました。 さらにいしおか地域に於いても、先輩方が営々と築いてきた32年の軌跡が存在します。この運動は私たちだけのものではないのです。 混迷の時代、仕事や家族以外に時間を割くのが難しい状況なのかもしれません。しかし、私たちの創始三輪善雄先輩は、 昭和23年、 現在よりも厳しい経済状況の戦後の焼け野原の中、「新日本の再建は我々の仕事である。」 と宣言し立ち上がったのです。 終戦直後に次ぐ国難である現在、美しき日本の再建は我々青年の使命です。
JC活動をしている皆さんは、この運動に大きな魅力を感じているはずです。その魅力、まちづくり運動、青少年育成運動、研修活動等、 さらに全国に広がる約40,000人の知識とネットワークを外部に発信し、 志同じうするものが相集う活動・運動をしてまいります。
私たちには、この魅力ある運動を自分たちだけに留めず、拡げる責務があるのですから。
<結びに>
JCは直接自分に見返りを求めない運動を推進する団体と言われますが、この2度と戻る事のない青年期に、 この運動に参加し、正義、地域社会、そして国家という意識に目覚め感動した人間は結果として、 個人が磨かれることは間違いありません。短期的にみれば、時間もお金もかかる運動です。しかし、 人生の青年期にこの運動に参加し、役務を全うすることは必ずあなたを成長させてくれます。この限られた時間・機会を無駄にせず、 道徳心・公共心に満ち溢れた「この国、この地域に生まれて本当によかった」とすべての人がそう思える社会の創造に向け、 邁進して行きましょう。
まず行動しよう、百の決意よりも一つの行動を
私は2007年度社団法人石岡青年会議所理事長として全身全霊をかた向けて、皆さんとともに活動・運動してまいります。
[基本方針]
1. 会員の拡大と育成
2. まちづくり運動の展開
3. 青少年の健全育成を目的とする運動の展開
4. 研修機能の充実
5. 対外事業への積極的参画の推進
以上方針達成のため室・委員会・会議体を置き、関わる事業を推進するものとする
2007年01月29日
